外壁塗り替えのタイミング
私達の生活を守る住まいの外壁。外壁は、塗装されている1ミリにも満たない薄い“塗膜”によって守られています。
降雨や紫外線以外にも、ほこり、有害物質、排気ガス、カビや藻、汚れ等、外壁の風化から防ぐ役割を果たしており、劣化の進行を遅らせています。外壁の塗膜の劣化を放置させてしまうと住宅の耐久性を下げてしまいますので、定期的にチェックを行いましょう。
一般生活ではあまり耳にすることのない「チョ-キング」とは、紫外線など外的要因で劣化し、うっすらと粉状物で白くなっている現象をいいます。塗膜の成分が切り離された状態で、塗膜の防水性がなくなりかけている状態です。防水性がなくなると雨水が入り込み、建物の構造にも影響及ぼし 耐久性を低下させてしまう危険性があります。
外壁の塗装を施すタイミングとしては、塗膜が白く手に付いたり、水を吸い込んだり、雨をはじかなくなったら要注意。塗膜の劣化が進んでいる状態なので、塗り替えが必要な時期に差し掛かっているのかもしれません。
料金の相場
基本的には、外壁の状態など様々な要因によって費用は変化してきます。要因としては、業者の基準価格の他に「作業環境」「外壁の状況」「塗装工法」 「下地の状況」などが挙げられます。
外壁の損傷状態、劣化状態によって作業工程や必要となる時間は増え、その分は価格に影響してくるので、相場を知る際には価格の変動要素を踏まえて おかなければなりません。
建坪がが同じ住宅でも、外壁面積は異なります。 基本的な相場として外壁塗装で建坪が30坪、シリコン樹脂塗料で50~90万円くらいです。 この価格の開きは、中間業者を介する場合と、直接施工業者の場合で変わってくるようです。
また、価格変動の要因としては、窓などの塗装の必要のない面積や外周の壁の高さなどで価格にして15万円程差が生じてしまうようです。
木部塗装
痛みやすく劣化も早いので、木部塗装は3度塗りが基本。板張りの外壁、破風板、木材製のドア、濡れ縁などに使用されている木材。木部の痛みは、紫外線、湿気の影響等で雨や霧、黒カビ、腐食が発生し、伸縮などで塗膜が剥がれてしまいます。
一見すると痛んでいないように見えても、中ではスポンジ状になって腐っている場合もありますので、調査しにくい2階の部分などは、足場を組んで点検してもらう事が必要になってきます。
また、方角によっても痛み方は異なり、一般的に紫外線がよく当たりやすい南側は特に痛みやすいようです。基本は3度塗りですが、木部の南側では、塗料の吸い込みが激しく3度塗りでは足りない場合があります。
反対に影となる北側では、2度塗りに抑えた方が、全体のバランスがとれる事もあります。状況によって塗り方を変えてもらいましょう。
外壁塗装業者選び
信頼できる職人さんに相談から施工まで携わって頂きたいもの。電話での対応等で、電話帳、インターネット、広告チラシ等、検討する方法はいくつかありますが、なかなかそうもいかないのが現実です。
施工実績、得意とする施工法、コストパフォ-マンス等、信頼の基準は様々にありますが、まずは電話などで、業者さんにしっかりと質問、相談する事が必要です。これにより、知識力や価格帯、施工概要、会社の雰囲気等をざっくりとですが、把握できます。
また、打ち合わせでは、外壁の状態、塗料の詳細、施工方法などのメリットやデメリット、部位ごとに詳しく分かりやすい説明をしてくれるかどうかも、大切な基準になります。
施工をする会社の社長さんが職人さんかどうかも重要です。工事を行う上で、知識だけが豊富な職人さんより、現場を理解した方のプロのノウハウが、実際に工事を行う職人さんに波及していく方が、良質な工事を行う上で大切となってくるようです。