住まいの環境負荷

すでに数年前から欧米先進国から、日本の住宅寿命の短さが批判の的にもなっていますが、日常の生活や住宅の建て替え時で、いったいどれくらいのCO2が排出されるのか。日本の住宅は30年間CO2を出していますが、いつ一番多く出すかというと、取り壊して建て替え、新築する時なのです。
ある住宅メーカーが、私たちの今住んでいる住まいの環境負荷について、興味ある計算をしています。
住宅の一生を通した環境負荷を把握するため、生産から解体にいたるまでの各段階におけるCO2排出量をライフサイクルアセスメント手法を用いて算出しています。それによれば、30年間の居住時(照明、給湯、厨房、冷房、調理)のCO2排出量が69.9%(188.8トン)、残りの30.1%(33.4トン)を建て替え時の原材料、工場生産、輸送、施工、修繕更新、解体、処理、企業活動において排出する、としています。

リフォームの検討

まずリフォームの目的が何なのか、よく考えてリフォームの内容を決めることをお薦めします。その為にもリフォームしたい場所とリフォームの目的をご自分の中ではっきりと整理してください。そして自身の住まいの現状を再確認しましょう。
築年数、リフォーム歴などで住まいの痛み具合等をきちんと把握することが大切です。また、考えているリフォームが実際に可能なのか、建て替えの方が良いのではないか等もよく検討しましょう。

リフォームの費用

キッチンリフォームやお風呂場のリフォームがお手軽で流行っていますが、システムキッチンやユニットバスなどのパンフレットに載っている価格は、あくまでも材料費のみになることがほとんどです。別途、工賃として工事費がかかりますので注意が必要です。
このとき、エアコンの取り付け工事などのイメージから、どうしても材料費>工事費というイメージをしてしまいがちですが、実際のリフォームでは材料費よりも工事費のほうが多くかかってしまうこともあります。ユニットバスやシステムキッチンを単純に取り付けるだけであればさほどの費用がかかることはないでしょうが、それらの工事には水道工事が絡んできます。
水道工事というのは、これが、結構お金のかかる工事になりますので、リフォームを考えている人はよく情報収集をしておくことをお薦めします。

リフォーム会社との契約

現地調査と依頼主の要望を元にプランを提案してくれます。出来上がったプランに対して、思い通りのものであるかどうかをチェックして下さい。
どんな小さなことでも、納得のいくまで担当者と話し合いましょう。各リフォーム業者から相見積もりをもらったら比較検討をし、その際、プラン決めの内容も考慮して依頼するリフォーム業者を決めましょう。
見積り項目が業者によって異なっていたり、材料のグレードが違っていたりと簡単に比較することはできませんが、細かくチェックして不備がないかを確認しましょう。金額、工期や引き渡しの期日などが明記されているので、そこも確認しましょう。満足できるものであれば、契約を交わしましょう。

着工から納品

リフォームの際には、隣近所に迷惑をかけるかもしれないので、事前に、挨拶をしておくのが礼儀です。
迷ったらまずは担当者に相談してください。工事中は定期的にリフォーム業者とリフォーム箇所を点検しましょう。間違いがあれば直ぐにリフォーム業者に尋ねていきましょう。完成後も、何かよくないところはないか、十分にチェックしてから納品を迎えましょう。
また、納品の際には、後日、発見の不具合の場合は、どうすれば良いかも必ず聞いておきましょう。
実際に生活をしてから気がつくことは多々あることです。定期点検や保障期間、保証内容、保証対象、そして引き渡しのあとで問題が起きた場合の連絡先などアフターサービスについても、きちんと、担当者に確認しておく必要があります。

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