分譲マンションのリフォーム

分譲マンションのリフォームを検討している場合に必ず理解しておかなければならないのが、「専有部分」と「共有部分」が存在しているということです。
専有部分とは、あなた個人の所有が認められている部分で室内のほとんどは専有部分です。
共有部分とは、わかりやすく言うと居住者全員が共用している部分で、代表的なものにエレベーターやエントランスなどがあります。
エレベーターやエントランス部分を勝手にリフォームする人はいないと思いますが、実は共有部分は居室内にも存在していることを忘れてはなりません。
居室内で代表的な共有部分となっているのが窓やバルコニー、玄関ドアなどです。つまり、専有部分のリフォームはある程度居住者の判断でできるのですが、共有部分のリフォームは難しいと考えておくのが良いでしょう。

マンションリフォームの注意点

マンションは一戸建て住宅と違い、お隣さんと隣接していますので、最も気を付けておきたいのが工事時間です。管理規約にも工事時間に制限を設けている場合がありますが、上下左右の近隣への挨拶は必須です。
フローリングの変更などを検討している場合に注意してほしいのが、マンションによっては使用する材質に規定がある場合があります。これは騒音の問題が関係しており、騒音レベルをクリアできる材質を使用することを管理規約で決められている場合があるので注意しましょう。
そして最後が電力の供給量です。分譲マンションは全ての世帯が平等でなければなりません。つまり、あなたの世帯だけオール電化などにして、他の世帯よりも多くの電力を供給してもらう…などといった事はできない場合が多いということです。
オール電化に限らず、全ての部屋にエアコンを設置したり、床断熱使用のフローリングへリフォームする際にも同様のことが言えます。

リフォーム設備

リフォームに使用する設備については、予算や業者が契約しているメーカーによってなど、同じ事例でも異なってきます。例えば、同じ浴槽の取り換えリフォームであっても、A社の浴槽を使うこともあれば、B社のものを使うことがあるといった具合です。
よって、同じ設備であっても、見た目や使用する素材、機能に少なからず違いが生じてきます。もしかすると、好みでなかったり、欲しかった機能がついていない…なんてことも起こりかねません。

ですからここで注意したいのは、設備については業者任せにするのではなく、依頼者自身も知っておくことです。そのためには、メーカーのサイトで設備をチェックしたり、可能であれば、実物を見て、手に触れてみることです。
ここをリフォーム会社任せにすると、後で後悔する可能性も高くなります。専門誌やショールームで多くの情報を集め、比較検討を行うのも、もちろんありです。ただし、メーカー系のリフォーム会社の場合、契約メーカーの設備を低価格で仕入れることがありますから、こういった点については、担当者に聞いてみるのも手ではないでしょうか。

施工

プランが良くても、施工が悪ければリフォームは失敗に終わってしまいます。フタを開けてみれば「あれ、こんなハズじゃなかったのに…」という失敗談も、よく耳にします。
こういった事態を避けるには、契約前にリフォーム業者の過去の施工例を見て、希望に沿った工事をしてくれるか、丁寧に仕事をしているかなどについて、チェックしておくべき。もちろん、リフォーム業者のプランニング担当者だけではなく、実際に施工を行う、施工担当者ともしっかり事前打ち合わせをしておくことです。
施工時は、思わぬトラブルも起きがちです。例えば、近隣との騒音問題。本来であれば、依頼者が事前に挨拶をしておくものですが、リフォーム業者はどういった対処やフォローをしてくれるのか(工事車輛の駐車位置、ゴミなどの処分方法)についてなども、聞いておくことをお勧めします。

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