バリアフリー住宅(1)

修年をとると個人差はありますが、誰しも多少は足腰が衰えてきます。若いときには何でもなかった段差や狭さが苦になったり、思わぬ事故の原因になったりします。
そこで、多少足腰が衰えてきたなと思ったら、まず予防的なリフォームを考えてはどうでしょうか。高齢期の身体の衰えはいつ何時やってくるかわかりません。
つま先が引っ掛かるくらいの段差の解消、階段や便所、浴室の手すりの設置、廊下や出入口の巾を広くしておく等の備えがあれば、いざというときに安心ですし、何よりもこれによって住宅内事故などを未然に防ぐことができます。

まず、身体機能の衰えに備えて予防的なリフォームを考えてみましょう。例えば、古い家に住んでいると敷居の高さが3センチという部屋がたくさんありますから、敷居を平らにするなど、住宅の量産時代に建てられた建売住宅には扉だらけの家というのが結構あり、ドアを引き戸に変えてオープンに使いたいといったケースが増えています。

バリアフリー住宅(2)

長年住み慣れた家も、時間経過とともに、多かれ少なかれ、ガタが出てきます。トイレ、浴室、台所などの水廻りは、設備の老朽化が目立つところです。
特に年をとると使い勝手の悪さが気になってきます。こうした事態に対処するため住宅もまた長生きするようリフォームをしていくことが良いと思われます。水廻りの設備機器の更新、屋根や外壁の手入れなど、少し大掛かりになりますが、老後の安心のためには効果抜群です。住み手も住まいも手を携えて安心して年をとっていくことが出来ます。
水廻りでは浴室のリフォームが非常に多いようです。タイル貼りの古い浴室をユニットバスに変えたいという方や、そのユニットバスも、出入り口に段差のないバリアフリータイプを希望される方が増えています。他には、将来、手摺りを付けられるように、壁の中に補強用の下地材を入れて欲しいという方も多くいるようです。

バリアフリー住宅(3)

最近、細かなところでは、ドアノブをレバーハンドルに変えて欲しいという要望もあります。コンセントは通常の位置よりも高めに、逆にスイッチは低めにした方が使いやすいようです。
高齢の方では、視力が衰えてきたので玄関や階段まわりを明るくしたいという方もいます。バリアフリーというと、段差や手摺りといったものに目が行きがちですが、五感からも考えていかなければいけないということです。バリアフリーに向けてのリフォームは、奥深いものです。

キッチンのリフォーム

キッチンのリフォームは、ただ単に今あるキッチンを取り替えるリフォームから、間取りを変更したり床まで張り替えるような大規模なリフォームまでさまざまです。
一戸建ての場合、比較的自由なリフォームが可能となりますが、給湯器や換気設備の排気口の位置、窓のとり方などで隣家に対する配慮が必要となる場合があります。

システムキッチンとは、昔はバラバラだったガス台、流し台、調理台を一体化し、天板とよばれるカウンターを乗せ、水や汁をこぼしても隙間に落ちて腐らないキッチンであり、基本的に「臭わない」のが特徴です。もちろんデザインもすっきりし、扉も家具のように豪華になっています。扉などの素材などにより価格が違ってきます。
機能的には、食器洗い洗浄器をつけたり、またガスコンロではなく電気式のIHヒーターをつけたりすることもできます。多くのメーカーがありますので、ショールームで実物を見ることが一番です。

トイレのリフォーム

トイレに入っているときも楽しみたい人が増えています。便器自体での工夫ではなく、出窓式で空間を広々させたり、窓から光を入れたり、とさまざまです。床もビニールシートやタイル張りではなく、フローリングにしてみるのもいいでしょう。またトイレットペーパーや掃除道具などの収納も是非考えておきたいものです。
便器自体では、トイレ室に対する不満で一番多い「狭さ」を解消するためタンクの付いていないトイレもあります。
さらに最近では住器・建材メーカーの業務提携によるトイレリフォームパック商品もあり、施工後のイメージがしやすくなっています。
内装や配管位置はそのままで、洗面化粧台だけを交換するのであれば10万円台からできます。また洗面化粧台やトイレ、お風呂といったサニタリースペースのリフォームは別々にやるよりも一度にやる方が安くなる場合が多く、まとめてやる方も実際多いです。

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